私の天球儀開発日記◎プラネタリウムも天球儀も同じ「天球」という概念を使っています。天球を中からみるのと外から見るという違いだけです。◎プラネタリウムは会場に出向かないとみることが出来ませんが、天球儀はいつでも手元に置いて星の動きを確認できます。++++++++++++開発日記++++++++++++++1.今は天文分野の学習は中学校では3学年で学習することになっているが40年くらい前は1学年で学習する内容に入っていた。2.そのころまだ当然CGもなく、「星の見え方」などというタイトルの16ミリ教育映画を借りてきて、生徒に見せていた。2.3本借りた中には天球のアニメーションもあった。北の空と南の空を傘を回転して理解させるといった内容もあった。日食の有名な記録映画「黒い太陽」もよく借りてきては授業で見せた。3.天球儀は大きいものが理科室にあったが、ホコリをかぶっていた。価格は非常に高価なもので当時で5万円以上したのではないか?この天球儀を見て、星座が裏がえしであることを知って驚いた。4.指導書には透明球に半分水を入れ、水平線とし、その上にくるものが見えている空であるというようなモデルが紹介されていた。これをヒントに自分なりに考案したものが丸底フラスコである。丸底に星を描き、水を半分入れ、スタンドに挟んで回転させ、日周運動を説明したのだ。5.それから月日は流れ、東急ハンズで透明半球を見つける。太陽電池用モーターの両軸出ているものを秋葉原で見つける。これを組み合わせて天球儀を作れないかと考えた。それと偶然にもボタン太陽電池をモーターにつけて軸を持ったらモーター本体が回り出した経験をしたことも何か使えないかと思っていた。しかし、太陽電池用モータ+太陽電池の組み合わせでは暗くて室内で回らないので説明ができないということでこの案はボツ・・・。6.さらに月日が流れ、タミヤ模型からギヤ―ボックス付きモーターが出されているのを知る。(実はとっくに売り出されていたが8年間知らなかった。)これならゆっくり星の動きが見れる。太陽電池にこだわるのはやめて考えを変えようと思った。7.そこからまた天球儀作り再開!ついにそのギヤ―ボックスをつけて軸を持てば地球が固定され、球体を持てば地球が回転する「地動説・天動説自由自在マシーン」が完成した。2003年ころのことである。+++++++++++++++++++++++++++++◎さらに、手で回すタイプの生徒用天球儀も作り、9班ぶん作って授業に使った。あるいは展示用にACステッピングモーターにゴムタイヤをつけ、ずーっと回っている天球儀も作成して色々なところに配った。◎現在は、こども宇宙科学館や発見工房クリエイトなどで星座シールを貼った生徒用天球儀を作る指導を何回かやらせてもらっている。透明シールに印刷した星座シール(上)12cm用 A4に2セット印刷プラスチックBOX球体クリア12cm(東急ハンズで購入)にドリルで3.2mmの穴をあける。最初は1.5mmから。アガチス円板11cm(東急ハンズ)3mmステンレス棒(東急ハンズ)下に地球を入れる。